VAKモデルって知っていますか?
これをうまく使いこなせるようになると、相手に刺さる言葉が使えるようになります。
言葉が刺さるということは、心を動かせるということ。
当記事では、演劇を初めとする表現活動や、営業に活きるVAKモデルについて、ご紹介します!
目次
VAKモデルとは?
VAKモデルとは、シンプルにいうと五感のことです。
NLP心理学という領域で、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚を3つのタイプに区別したものが、VAK。
- 視覚(Visual)
- 聴覚(Auditori)
- 身体感覚(Kinesthetic)
人には、視覚で得る情報をメイン情報として捉えるタイプの人(V優位)、聴覚で得る情報をメイン情報にする人(A優位)、身体感覚で得る情報をメイン情報にする人(K優位)がいます。
ちなみに、味覚と嗅覚は身体で感じる情報なので、Kに含まれます。
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【話を理解した】のタイプ別表現
Vタイプ「話が見えてきた(読めてきた)」
Aタイプ「言っていることがわかった」
Kタイプ「話が掴めてきた」
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上記の例のように、Vタイプは視覚的な言葉を使いますし、Aタイプは音や言葉など、耳で聞いたときに使う言葉を多用します。そして、Kタイプは身体で感じる表現を好みます。
つまり、人にそれぞれ得意なVAKモデルがあるように、言葉にもVAKモデルがあるのです。
あなたのVAKはどれが優位?
そこでまずは、あなたのVAKモデルを知りましょう。
自分が好んで使うVAKモデルを知れば、他人とのコミュニケーションが簡単になりますよ!
視覚優位(V)な人の特徴
インプット方法:図や映像。頭にイメージが湧くかどうか。
アウトプット方法:
視線は上に向きがち(目の前でイメージしている)。
比較的早口で、話の展開が早い。
よく手が動く。
前のめりになりがち。
好んで使うのは、「話が見えてきた」「イメージとしては」など、視覚に関する言葉。
聴覚優位(A)な人の特徴
インプット方法:音や言葉。文字や風景を音で記憶している。
アウトプット方法:
視線は左右に動きがち(耳に意識が向いている)。
論理的な話が得意。独り言が多い。
腕組みしがち。
好んで使うのは、言う系や聞く系、リズムやテンポに関する言葉。またはオノマトペ。
身体感覚優位(K)な人の特徴
インプット:触覚やにおい、味覚など、身体の各部位で記憶している。
アウトプット:
視線は下に向きやすい(身体で感じようとしている)。
話す速度や動作はゆっくり。
身振りや手振りが多い。
猫背になりがち。
好んで使うのは、感覚的な言葉。掴む、手応え、気持ちが良いなど。
参考記事:人には “得意な感覚” がある。NLP心理学から考える、「優位感覚」を利用したコミュニケーション技法。
優位なVAKはひとつだけじゃない!
あなたのVAKタイプはわかりましたか?
自分はA(聴覚)とK(身体感覚)のどっちかだと思うけれど、どっちか分からない…
そんな方もいらっしゃるでしょう。
なぜなら、VAKモデルを複数使っていることもあるからです。
ちなみに私の場合は、V(視覚優位)が60%くらい、K(身体感覚)が30%くらい、A(聴覚優位)が10%くらいを占めている感覚でいます。
それは、当記事や私のブログを読むと分かることでしょう。
記事で使われている言葉が、視覚(V)や身体感覚(K)に寄っていますから。
あなたはどんなイメージや感覚、音で物事をインプットし、アウトプットしていますか?
それが分かれば、他人とのコミュニケーションを意識的にスムーズにすることができますよ!
相手のVAKモデルを知って、スムーズなコミュニケーションを取ろう!
例えば私は、A(聴覚)の言葉でコミュニケーションするのが苦手です。
そのため相手がA優位だと、話の齟齬が生まれやすくなります。
VAKモデルが違うので、こちらの言葉(視覚や身体感覚を使った言葉)は相手に理解されませんし、相手の言葉も理解しづらいのです。
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上司(V優位)
「社長の提案、君はどう見ている?」
部下(K優位)
「いい感じだと思います!」
上司
「いい感じって…具体的にはどういうイメージで考えてるんだ?」
部下
「社長の話が腑に落ちたので、きっとうまく進みます!」
上司
「だからそれ、どういうイメージだ?」
部下
「・・・イメージ?」
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このように、VAKモデルの違いで齟齬が生まれた場合は、相手のVAKモデルに合わせて言葉を選ぶと、スムーズに理解してもらえます。
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上司(V優位)
「社長の提案、君はどう見ている?」
部下(K優位)
「いい見通しだと思います!」
上司
「そうだな、いい見解だと私も思う」
部下
「今後の展開が楽しみですね!」
上司
「だな!」
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相手が使っている言葉に合わせて、自分の言葉を変えてみると、相手にうまく伝わるようになるんです。
VAKモデルを営業や演劇で活用すると、相手の心を動かせる!
ここまでくれば、きっともう気付いている方も多いでしょう。
そう。
VAKモデルを営業に取り入れれば、きっと売り上げも上がりますし、演劇のような表現活動にもうまく取り入れることで、相手に刺さる舞台になるんです!
VAKモデルを営業に活用する!
VAKモデルを営業で活用するためには、3つのステップがあります。
- あなたのVAKモデルを知りましょう。
- 相手のVAKモデルを把握しましょう。
- 相手のVAKモデルに言葉を合わせましょう。
とはいえ、営業先のステークホルダーが複数人いると、VAKモデルがバラバラな場合もありますよね。
そんな時は、決裁権を持っているメンバーのVAKモデルに合わせて、言葉を変えるとよいでしょう。
それでもし、反対意見が出れば、その人のVAKモデルに合わせて言葉を変えればOKです。
ちなみに、VAKモデルごとのボキャブラリーを増やすのには、類語事典を使うのがおすすめ。
実は、優秀な心理カウンセラーやソーシャルワーカーも、類語辞典を活用して相手の言葉に合わせていたりします。
私の尊敬するソーシャルワーカーの大学教授は、この類語辞典を勧めていました。
私も購入して活用していますが、テーマ別に言葉が分かれていて、使い勝手が良いんですよ。
VAKモデルを演劇に活用する!
一方、演劇の場合は営業とは少し勝手が異なります。
営業では、あなたが使う言葉を届ける相手が見えていますし、会話もできるので、相手のVAKモデルを合わせることができました。
しかしながら、演劇のよう多人数向けのコンテンツでは、相手のVAKモデルに合わせた言葉選びはほぼ不可能ですよね。
演劇だけでなく、多人数へのプレゼンテーションでも同じ。
そういうときは、どうすれば良いか。
全VAKモデルの言葉や表現を盛り込むんです。
そうすれば、どんなタイプの人間にも、心に刺さる言葉になります。
それに人は、自分ができない言葉は聞き流すので、重複が合ったとしてもほとんど気付きません。
脚本書きやレジュメ作りの時点から、VAK全モデルの言葉を盛り込んでみてください。
きっと、終演後やプレゼン後の反応がガラッと変わりますよ。
VAKモデルで相手に刺さる言葉を使おう!
当記事では、VAKモデルと活用方法についてご紹介してきました。
VAKモデルとはいわば、相手の人間性そのもの。
営業であれば、相手に合わせたコミュニケーションを取るのは当然のことですよね。
表現活動も、人の心を動かせなければ無価値です。
また、VAkモデルは恋愛にも活用できたりします。
自分と相手のVAKモデルを把握して活用できれば、あなたの人生はきっと豊かになりますよ!