アメリカから帰るときにハリケーンと霧で閉じ込められた話

3 min 166 views

大学4年生の夏、アメリカに留学した。

そのとき、ハリケーンと濃霧で飛行機に2.5時間閉じ込められたときの話を書こうと思う。

アメリカのニューヨークで研修

なぜアメリカに行ったかというと、約1週間ニューヨークで福祉の研修留学だった。

同じ学部の4人の生徒と、1人の教授で行った。

留学の話はまた別記事で書くことにするけど、とにかく1週間の実習を終えて、僕はみんなとニューヨークの大学寮で別れた。

ケンタッキーにいる友だちに会ってから帰ることにしていたから。

初めての海外で、初めてのアメリカ1人旅。

教授もよく、みんなと一緒に帰らないのを容認してくれたと思う。

アメリカは、すべてが It’s up to you. お前次第。

だから、研修を終えてケンタッキーまで飛んだ。

ケンタッキーから帰国する日、テキサス州にハリケーンがきた!

そして、ケンタッキーの友人宅に2週間ほど居候した後、日本に帰国することに。

けれど、ここで緊急事態発生。

帰路はエバンズビル空港からテキサス州のダラスフォートワース空港で乗り継いで、さらにロサンゼルス空港へ。

ロサンゼルス空港から香港国際空港、そして関西国際空港という、Transitが3回の長旅。

この日、乗り継ぎで使うテキサス州の空港にハリケーンがきていた。

正直、どうしたらいいか分からんかった。

一人旅で途中の空港で問題が起きても代替便に乗れる自信がなかった。

さらに、テキサスで足止めを食らったら、その後のロサンゼルスと香港での乗り継ぎ時間も変わるから、全部自分で手配しなアカン。

空港には友だちもおれへんし、日本から一緒に来た学友も先生もおらん。

英語はろくに喋られへんし、所持金もそんなにない。

…やばい。

それでも飛行機は飛ぶ。

不安な気持ちを抱えたまま、エバンズビルからテキサス州へ飛んだ。

テキサス州のハリケーンは大したことなかった。しかし…

不安な気持ちを抱えて機内で時間を過ごす。

しばらくするとアナウンスが。

“This airplane is blahblahblah~ “

なに言うてるか分からん。電話とか機械を通した英語はホンマよう聴き取れん。ただでさえ無理やのに。

でも、周りの雰囲気を見ると、どうやら無事に着陸できるらしい。

そして、ハリケーンをくぐり抜けて、何事もなく着陸した。

着陸して外に出てみると、何のことはない。
ハリケーンと言っても日本の台風と同じようなもん。

大したことないハリケーンやった。

ここを切り抜ければ、後は問題ない。
トランジットの間も3時間間隔で空けてあるし、大丈夫。

このときはそう思ってた。

まさか、何もないロサンゼルス空港で、2時間半も飛行機に閉じ込められるとは思いももせず。

ロサンゼルス空港で2時間半の足止め。次の飛行機に間に合わない!

事件は、ロサンゼルス空港に着陸する直前に起こった。

滑走路が濃霧でまったく見えないとのこと。

パイロットが着陸を試みるも、すぐに迂回して空港上空をぐるぐる回ってる状態。

30分くらい、空の上でタイミングを見計らってたと思う。

なんとかようやく、無事に着陸できた。

やばい。次の乗る飛行機が出発するまであと2.5時間。

次は出国手続きもあるし、時間がかかる。早く行かな!

でも、焦る気持ちとは裏腹に、飛行機が着陸してから滑走路で止まったまんま。動かない。

するとアナウンスが。
よくわからんかったので、隣の女性に聞いてみると

「濃霧の影響でゲートが開かなくなったんだって。私たちの前に15台の飛行機が待ってるらしいよ」

…今なんと?

ゲートが開かない?前に15台の飛行機?

やばいやん!飛行機乗られへん!アメリカから出られへん!

さらに追い討ちをかけるように、「機内にお医者様か医療関係社の方は居ませんか?」のアナウンス。

おいおいおい。何があったし。

はよ出してくれ。そして日本に帰らせてくれ。

結果、2時間くらい機内で待ったと思う。

次に乗らなアカン飛行機が出るまであと30分。

ちなみに、搭乗開始が離陸30分前。

…急がな!

次の搭乗口までたどり着くも、車椅子がどっかにいく

アメリカ国内はアメリカン航空。
ロサンゼルスから香港まではキャセイパシフィック航空やから、乗り換えに時間がかかる。

1回出て、搭乗手続きと出国手続きを済ませて搭乗口に行く。

移動は心配してなかった。

空港用の車椅子に乗って、係員が目的地まで案内してくれるから、迷うことはない。

まぁ、係員の人はかなり急いでたけど。

それでなんとか、離陸5分前に搭乗口につく。

よかった…間に合った…と安堵したのも束の間。係員が話しかけてくる。聴き取れない。

何となく掴んだ言葉で把握した内容は、
「前の飛行機からまだあなたの車椅子が届いていない。でも時間だから出発してもいいか?後から送るから」

思わず言うたよね。

“what a fuck dude!?” “I need it. Bring my wheel chair here!”

…今思えばかなり口が悪い。
それだけ焦ってたんやと思う。

アメリカ人相手にfuck言うたんは、タイムズスクエアで喧嘩売られたときと、このときの2人だけ。

まぁでも焦るよね。次の香港に車椅子が届いても、その頃には日本に帰ってるんやから。

その後も「絶対に持ってく!なかったら困る!」ってのをかなりキツく伝えた結果、なんとか一緒に持っていくことができた。

【まとめ】怖いのはハリケーンじゃなかった

ケンタッキーを出るときの予定では、ハリケーンで足止めを食らうと予想してた。

でも、最終的にはなにもないはずの場所で、思いもよらない濃霧に足止めを食らった。

今週末は大型台風が来る。

でも、台風だけが脅威じゃない。

土砂崩れや鉄砲水、川の氾濫や高潮など、台風以外にも危険はある。

危険はどこにあるか分からない。
危機はどこからやってくるか予測がつかない。

だからといって、用心できる訳でもない。

大事なのは、どっしりと構えること。
そして余裕を持って対処すること。

次にくる台風が、いつもと同じような何ともない台風であることを願っている。

関連記事